日本の基準地価が回復しているようです。全国の商業地区もその半数あまりで上昇しているという今年度の地価基準価格の調査結果が公表されました。土地の価格は下がらないという地価神話が崩れ、消費者物価の上昇など景気回復の兆しが鮮明になってきています。
もちろん、その反面人口減少や老齢社会化という根本的な基調は変わっていないので、土地価格の上昇は、限定的とも言えるかもしれません。また、新たな開発が進んでいる場所は、震災被害の危惧なないとはいえない土地も含まれるわけです。
物価上昇局面では、現金などの資産ではなく、物を持っている方がより有利と言われています。これは貨幣価値の相対的な減少を起因としているわけですが、老齢化社会では、欲しいものも限定的ですし現金を持っていないとやっぱり心配なわけです。
先進国を享受している我が国日本は、精神的な先進国として精神社会をもっとアピールして世界的に人間社会の成熟度合いを高めていく必要があります。学問、芸術、芸能、スポーツ、や宗教・哲学など。こうした分野では、本当に人類は進歩をしているのだろうか?ヨーロッパのルネッサンス、クラシック音楽、日本では近代文学や絵画。今の芸術はあの頃のレベルを踏み台にして発展しているはずが、足踏みではないのだろうか?昔からのいわゆる技能継承は、どうだろうか?
土地神話とともに、現代社会の新たな神話を模索ていきたいものです。